2016年2月2日 , 当施設のアニマルセラピスト, ボタンインコのキタロウが2歳になりました. 思えば, 昨年の10月16日に卵を産んだことから性別が判明し, それまではオスとして扱われていました. ボタンインコの性別判定は外見からは難しく, 行動からある程度予測するのですが, 必ずしも当てはまるとは限らないそうです. ただ, メスの行動としては, 地面に伏せするような格好で両羽を広げて尾羽を上げる飛行機のようなポーズを取るそうです. 卵を産む前に, キタロウにもその行動が見られていたので, メスとしての片鱗は見えていたんですよね.
2016年2月2日 , 現在のキタロウ
一時期, 女性の利用者さんが椅子に座っていると股の間に潜り込もうとしたり, 服に潜り込もうとしたり, 以前飼っていたメスのボタンインコには見られない行動をするので, オスだから?と思っていました. 最近は, 男性の利用者さんにも同じことをするので, 性別は関係なさそうです. ただ, あまりにも人見知りせず, 誰彼構わず飛びつき, 終いには噛みつくので, とうとう一部の利用者さんがいる時を除いて, 作業室では小屋から出禁になってしまいました. 小さいときは噛まれても大したことはなかったのですが, 2歳にもなると十分に成鳥なので, 噛まれると相当痛いです.
開発室のキタロウ
長時間, 小屋に閉じ込めておくとヒステリーを起こして小屋の中にあるアフラ○クのぬいぐるみをド突き始めるので, そんな時は開発室で放鳥します. 放鳥しても飛び回るのは数分で, 飛び回った後は人の背中に潜り込んでそのまま寝てしまいます. 寝始めると体温が上昇して暖かくなるので, 冬場の寒い時期はカイロとして重宝しています. ただ, 背中に潜り込む際, 人の頭を下げさせるかのように引っかいたり突いたりして首元で暴れるので, 若干, 痛いのが玉に瑕です. こちらもキタロウが何をしたいのか, 大体, 理解できるようになってきたので, 背中で暴れる前に背中に潜り込めるようにしてやります.
キタロウの存在
放鳥すると利用者さんに噛みつくキタロウですが, 作業室にいないと静かなので, 利用者さんの中にはわざわざ開発室に来て, 小屋の網越しから覗き込んで, 話しかけたりする人もいます. 先日, キタロウが卵を産んで卵から離れたがらなかったので, そのまま家で留守番をしてもらっていたら, その日, リサーシャに来た利用者さんから「キーちゃんは?」と尋ねられました. どうも, キタロウがいるかいないかで, その場の雰囲気がなんとなく違うようです. キタロウは寂しがり屋なのか, 人がいなくなりそうになると追いかけてきます. キタロウが噛みつくことを止めれば, もっと多くの利用者さんに可愛がって貰えると思うのですが, 噛みつくのを止めないんですよね. 他のことは少しずつ学習して出来るようになっているのに.
最後に
以前のキタロウは, 利用者さんに噛みついて怒られたり, イタズラをして怒られたりすると, 罰として10分間, 小屋に入れられていました. その際, 小屋に入れられるまでに上へ下へとヘトヘトになるまで逃げ回っていました. おかげで, こちらも捕まえる頃には, 追いかけ回してヘトヘトになっていました. そのせいか, 最近のキタロウは人の語気に応じるかのように, すぐに, あるいはしばらく様子を窺ってから自分で小屋に入るようになりました. 以前に比べて, 追いかけ回さなくても, 小屋に入るようになったので, こちらとしては大助かりです. キタロウも追いかけ回されるのが嫌みたいですね. ただ, 小屋に入れられるのにも大分慣れたのか, 10分経ってから小屋から出すと, また利用者さんに噛みつきに行ったり, 同じいたずらをしたり, 10分程度では罰にならなくなっているようです. 小屋に入るのを覚えたので, 3歳になる頃には, 人に噛みつかないことも覚えて欲しいものです.
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