当施設では、もの作りの課題として寄せ木細工などの木工を行っています。
現在、木工の技術や道具の取り扱い、安全性を学ぶため、金沢市希少伝統産業木工専門塾に当施設のスタッフが通っています。
今回、そのスタッフが作成した木工作品が金沢市工芸展に入選したので、その作品を紹介します。
作品名は「楓拭漆器(かえでふきうるしき)」です。名前の通り、材質は楓です。
ScketchUpで設計し、その寸法に合わせて作成しました。
しかし、鑿(のみ)や鉋(かんな)で削ったり、漆を塗ってしばらくおくと変形してしまうようで、幾度となく削り直しました。
木はその時の温度や湿度で歪みが生じるので、スタッフの腕が未熟なだけかもしれませんが、設計通りに作るのは難しいです。
以下の図は、ScketchUpで設計した木工作品の立体図とその写真です。
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精神病では、物事に対する興味や関心が薄れてしまう場合があります。
これは、新しい物に反応すること(新奇物体反応)に海馬が関わっており、精神病ではこの海馬に障害があると考えられています。
これまで見てきた患者さんも大抵はもの作りを嫌がります。
しかし、もの作りの工程が進むにつれて色々なことをやりたがるようになっていきます。
このように、様々な物事(新奇刺激)に触れることは薄れてしまった興味や関心を再び呼び起こすことに繋がる場合があります。
今回行われている展示会には木工だけでなく、様々な工芸品が展示されているので、人によっては新奇刺激に溢れた場所になるかもしれません。
金沢市工芸展は2月26日から3月3日まで名鉄・エムザの8階で行われています。
興味がある方はぜひ一度足を運んでみては如何でしょうか?
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